発起人会議事録の解説と発起人会議事録見本

　定款で「本店所在地の詳細な住所」や「設立時の代表取締役」を選任していない場合に作成する書類です。「本店所在地決定書」とか「設立時代表取締役選定決議書」ともいわれています。

　本店所在地の詳細な住所とは

• 兵庫県西宮市浜甲子園二丁目16番26号

　というように番地まできちんと記載されている住所を指します。

　定款で、

• 当会社は、本店を兵庫県西宮市に置く。

　というように、市区町村までしか決定せず、詳細住所が不明の状態になっているならば、必ずこの「発起人会議事録」にて詳細住所を定めなければいけません。

　代表取締役についても定款に

　　設立時取締役　　　　　藤井　達弘
　　設立時取締役　　　　　藤井　真希子
　　設立時代表取締役　　藤井　達弘

　というように記載されているならば、新たに議事録を作成する必要はないですが、定款に「設立時代表取締役」の氏名の記載がないならば、この議事録にて設立時代表取締役」を選任しておく必要があります。

　逆にいえば、

• 定款に本店所在地の住所が詳細に記載されており
• なおかつ、定款で代表取締役を選任している

　ということならば、発起人会を開く必要もありませんし、議事録を作成する必要もありません。

• 定款作成日以降で、払込証明書に記載する日付の間ならば何日でも構いません。「定款認証日」の日付を記載しておくのが一番無難でしょう。
• 定款で本店所在地住所を詳細に定めているならば、議案ごと削除してください。
• 番地まで省略せずに記載します。
• 定款で設立時の代表取締役を選任している場合は、議案ごと削除してください。
• 議事録を作成した日付を記載します。「1」と同じで構いません。
• 定款に記載している商号をそのまま記載します。
• 発起人全員が記名し、実印を押印します。